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『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! オラと宇宙のプリンセス』

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! オラと宇宙のプリンセス』の感想です。以下は、簡単なあらすじ。 平凡な日常を過ごしていた野原一家。ひとつ違う事といえば、しんのすけとひまわりが喧嘩していることぐらい。そんなある日、謎の男二人組が突然家にやってきた。ひまわりを見て喜ぶ二人。その二人が、ひまわりの名付け親であるしんのすけに一枚の紙を渡す。何も分からないしんのすけは、その紙にサインをしてしまう。その瞬間、大喜びする謎の男二人。事態が飲み込めない野原一家。そして、いきなりUFOに乗せられ、ヒマワリ星という星に連れて行かれる野原一家たち……。 以上が簡単なあらすじです。これ以上書くと長い……。 で、感想ですがこれが難しい。 なぜなら、 「善悪二元論」で語れない から。今までのクレヨンしんちゃんの映画は、おおかた、それで語れました。善がしんちゃん側で、悪が劇場版に出てくる敵(ハイグレ魔王や雲黒斎など)で。 しかし、この 映画には悪がいない のです。一応、サンデー・ゴロネスキーというのが悪の親玉の役割っぽい。しかし、この敵側がやろうとしていうことが正論なのですねー。やり方がひとつ問題なだけで 真剣に世界のことを考えている 。クレヨンしんちゃんの映画の定石である悪を倒すカタルシスがない。 20周年記念にしてチャレンジした なぁと思える作品です。 感動できるシーンとかはありますよ。 しんちゃんがひまわりという名前を名付けた回想シーン や、 ひろしがひまわりの将来のことを想像するシーン がそうですね。ただ、やはりこの映画の見所は悪がいないことだと思うのですが、どうでしょう?  あと、 今作まで登場した映画のヒロインが一瞬だけ再登場する ところ。懐かしー!! 今までの悪役とヒロインを登場させたハチャメチャな物語を作ってもいいんじゃないかと思いました。ヘクソンとか観たいんですよ! 賛否両論が別れる癖ある作品 。まあ、無難に『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』を観る方がいいかも……。たまには、 「こんなテイストもありか」 という感じで観るのがいいかもです。  

『最強のふたり』

巷で大好評の『最強のふたり』を鑑賞しました。いや、なにか元気をもらえる映画でした。内容を簡単に説明しますと、脊髄損傷で身体の自由が効かない大富豪フィリップのもとで、貧民であるドリスという黒人が介護士として働く話です。ちなみに、史実に基づいた話です。   面白いのがこの2人、 性格や見た目が正反対 なんです。フィリップは、白人。融通が効かない真面目な性格。理論派で学識が高い。好きな音楽ジャンルは、クラシック。ドリスは、黒人。頭が柔らかく、行動派。不まじめな性格で、学識は低い。好きな音楽ジャンルは、リズム・アンド・ブルース。 こんな真逆な性格の2人なので、言い争いが絶えないかと思えば、それがそうでもないのです。確かに、喧嘩をよくする2人です。でも、その喧嘩も何か見ていて 心地が良い喧嘩 なのです。   何故? 考えたところ、ドリスが、フィリップを障がい者として接するのではなく、 1人の人間として接しているから ではないでしょうか。フィリップに近付いて来る他の介護者候補たちは、彼を障がい者として扱ってきます。それも、傷ものみたいに。本編でも、フィリップがドリスを採用した理由を「彼は私を人間として扱ってくれる」と言っていました。 要するに、一方的な喧嘩にはならないんですね。フィリップを障がい者として扱っておらず、1人の人間として扱っているので。 お互いが対等 。もしかしたら、見ていて心地が良かった理由の1つかもしれません。あとは、 ドリスのキャラクター でしょう。こいつは、本当に良い奴です。口は悪いけど。憎めない奴というのでしょうか。言葉の中身に悪気がない。正直に生きていて、言いたいことをハッキリ言う(そんな彼も、家族にはハッキリ物事を言えない……。それがこの映画のポイントの1つです)。実際問題、周囲にいたらとんでもなく迷惑な奴かもしれませんが。 ネタバレをしないとなると、語れるのはこのぐらいでしょうか。この映画を見て、低評価をつける人はいないでしょう。とりあえず、 元気を貰いたい! と思った時に観ることをオススメします! ああー、ドリスに会ってみたい。

劇場版『花咲くいろは』

予想以上に素晴らしい映画でした。 60分ものだから、大した事ないだろって思っていた自分を殴りに行きたい ^_^。 むしろ、TV版で舞台とキャラクターが用意されているので、この尺でいいのかもしれませんね。 テーマは、恐らく『 親子の絆と変わらない思い 』かな? 緒花と皐月とスイとの世代を超えた見えない絆。変わらない思いは、緒花と皐月の「輝きたい」という心。親子の絆は、なこちと真奈との関係でも擬似的に表現されてますね。 緒花と子ども時代の皐月の性格・行動の比較が面白い ですね。 親子で一緒じゃん! 走り方も一緒! と描写が非常に細かい。ただ、皐月の方が激情型ではあります。緒花より喜怒哀楽が激しい。たぶん、緒花が大人しく(皐月と比べて)なったのは、温厚な性格の父親の血が混じっているからでしょう。あとくせ毛も。 皐月が上京してからの話がないのは、劇場版が 緒花の物語であって、皐月の物語ではない からでしょう。正直な話、そこで皐月と緒花の父親の話は、緒花自身には関係ないですから。 機会があるなら、皐月の上京話も映画化して欲しいです! それぞれのキャラクターに見せ場があるのもいいですね!(一部キャラクター除く)。特に、 なこちは、もう一人の主役 と言ってもいいです。 彼女の見せ場はズルい! 泣いてしまったのは、なこちのせいです。健気で良い子な彼女も苦労してるんですね……。巴さんは、ギャグ要因としてしっかり笑わせてくれます。ウザキャラ( 失礼 )の結名は、天才肌という属性が備えられましたね。最後には、しっかり仕事してくれます。民子は……見せ場がないです。なぜ? 何回も見ることによって、 感想が変わる作品 のような気がします。次回は、このキャラクターの視点で見てみようとか。DVD早く出ませんかねー。 長くなってしまいました……。良い作品は語ってしまいますね。最後に、「輝きたい! そのために、ぼんぼる!」 この言葉で締めときましょう。締まってないかもですが。