『奇跡のリンゴ』

昨夜、試写会で『奇跡のリンゴ』を観る機会があったので、その感想。雨が降っていたので、来る人も少ないだろうと思っていたら、老若男女様々な人たちでいっぱいでした。少しご年配の方が多いかなという印象。

映画『奇跡のリンゴ』は書籍『奇跡のリンゴ――「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』を原作としたものらしいです。原作を読んだことないわたしでも楽しめたので、恐らく原作は読まなくてもOK。まあ、その原作自体に色々賛否両論もあるそうですが……。

奥さんの美栄子(菅野美穂)さんは農薬に弱い体質で、それを見かねた木村(阿部サダヲ)さんが無農薬のリンゴを作るという話です。簡単に言うと。ただ、その道は想像していたものより非常に過酷で……。

前半はコメディを交えながら話は展開していきますが、中盤から後半にかけては違う映画を観ているのではないかと思えるほどシリアスな話になっていきます。あと、珍しいなと思ったのは、年ごとに話を展開していく感じの映画なのですが、あまりその過程を端折らないんですよね。きちんと1年ごとに話を丁寧に展開していく。そのおかげで非常にリアルさを感じる(まあ、実話なんで現実なんですけど)。2時間映画なのですが、10年ぐらいの年月を観ることになるので、体感時間がすごく長く感じました。まるで、3時間映画を観たかのよう。

あと、個人個人で感想は違うと思いますが、わたしが思ったのは「木村さんもすごいけど、これ周りの人達もすごくね?」ということ。奥さんや娘さん達の忍耐強さが半端ないし、奥さんの父親にいたっては自分の人生を賭けているし。周りに恵まれていたのは確かでしょうね。下手したら、村から出て行けと言われても仕方ないことしてると思いますし。

見どころは、阿部サダヲと菅野美穂の演技力。素晴らしい! 文句なし。あと久石譲さんが手がける音楽。シーンごとの音楽が非常にマッチしている。音楽で助かっている部分もあるぐらい。ここはもっと宣伝してもいいんじゃないかなー。

観ても損はないと思う映画なので、興味がある方は観に行ってみてはいかがでしょう。諦めない気持ちが実を結ぶ物語は、観ていて気持ちがいいですしね。




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